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【100時間】残業をしすぎると、体と心はどうなるか。私の経験を書いていく。

2019年度から、働き方改革で残業の見直しをされている会社も多いと思いますが、皆さんは残業、大丈夫ですか?

残業は、知らず知らずのうちに体と心を壊していき、重度の場合は、生活・人生も狂わせることがあります。

 

本記事では、自分の体験談をもとに、残業をしすぎた時の体や心、生活サイクルがどうなるのかについて書いていきます。

みんながみんな、こうなるというわけではありませんので、参考程度にお読みください。

 

目次

 

まえおき

私の職は、システムエンジニアです。いわゆる、SEの仕事をしています。

今はだいぶ残業が減りましたが、私が一番残業でしんどかった時期は、月100時間残業が3ヶ月続いたときでした。

(「そのくらいで泣き言いうな」とか言わないでくださいね)

 

残業の傾向

残業の傾向としては、土日はしっかり休み、平日は残業しまくると言った感じでした。

また、残業は私だけではなく、案件チーム全体が同時期に同じくらいの時間、残業をしていました。

 

「土日しっかり休めるだけましじゃん」と思う方もいると思いますが、意外とそういう問題ではありません。

 

土日をしっかり休むということは、月を20営業日として、

100時間 / 20営業日 = 5時間 (1日あたり)

となります。

 

18時が定時だとすると、単純計算で帰社時間が平均23時です。

 

たまに、客先訪問などで早く帰れるときがあります。

すると、上記の営業日の部分が減るので、結果、残業する日の帰社時間は平均24時になります。

 

24時ってなんの時間かわかりますか?

24時ってだいたいみんなの終電の時間なんです。

 

つまり、終電ぎりぎりまでみんな働くよーというのが、このときの残業の暗黙の流れでした。

 

早く帰れる日が稀にあるとはいえ、平均帰社時間が24時は厳しいものです。

ここから電車に乗って家に帰るわけですから。

 

私の場合は、早くても1時30分の就寝でした。

朝は6時起きなので、4時間30分睡眠です。

 

私の心身について

私は、心身ともに強いほうだと自負しています。

学生時代は、昼に学校に行き、夕方はバイトをし、その足で夜勤のバイトをし、次の日学校に行き・・・といった生活は、平気でできるタイプの人間でした。

 

だから、この残業のし過ぎで、体や心が壊れることは幸いありませんでしたが、それでもいろんな弊害がでました。

もう若くないのかもしれませんね。

 

現在の平均残業時間は、5時間程度と普通になりました。

普通になった今から、残業がやばかった頃を振り返ってみた所感を書いていきます。

 

残業をしすぎたときの弊害5つ

本当に今日やるべき作業なのか判断がつかなくなる

初めのうちは「今日のノルマが終わったら帰る」という流れだったのですが、だんだんと「これもやらないと、あれもやらないと」と何故か作業は増えるようになっていきました。

結果、本当に今日やらないといけない作業以外の作業もするようになっていました。

 

冷静になれば、「今日じゃなくてよくね?」「これは納期延ばせるんじゃね?」などの判断が下せたと思うのですが、残業が当たり前になりすぎて「残業すればいいんじゃね?」という判断になっていったのです。

 

案件の方針転換をしたくても、それに費やしている時間がもったいないという判断になり、結果このまま突き進んでいくのでした。

 

無限ループの始まりです。

 

効率が落ちていることに気づけない

睡眠時間が少ないと頭が回らなくなります。

人間の集中力は1時間持たないそうですが、当然1日12時間残業していると、最後のほうは作業効率が格段に落ちます。

 

翌日に10分でできることを、当日23時くらいからやり始め1時間かけて行っている、ことも多かったです。

 

効率よく作業をこなすことが目的のはずなのに、残業してやり終えることが目的になってしまい、自分の効率の悪さに気づけなくなってくるのです。

 

もちろんミスも多く、次の日にミスに気づき1時間かけて修正すると言った不毛な日々が続きます。

1日くらいはしょうがないかとも思えますが、3ヶ月続くともう悲惨です。

 

本当は、効率が落ちていることはわかっていましたが、わかっていてもどうにもできないことがあります。

それは、次の項目に絡んでくるからです。

 

自分だけ帰りづらくなる

チームで残業をしていると、私の作業が終わったとしても、他の人がまだ終わっていないので「帰れるんだったら作業を巻き取ってあげてよ」みたいな風潮になってきました。

他の人の作業が終わって、自分の作業がまだ残っていたときには、作業を巻き取ってあもらえるのですが。

 

ということで、自分だけ早く帰ることができなくなってきます。

今日中でなくてよい作業もやってしまっているため、作業もなくならなりません。

今日は早めに帰って、明日に備えようとことができない環境でした。

 

もちろん助け合い精神は、大事だと思いますし、人の作業を巻き取りのが嫌なんじゃないんです。

毎日24時に帰っている日々、たまに22時くらいに終わったのであれば、帰りたいと思うのは普通の考えではないでしょうか。

 

肌が荒れる、太る

私の場合、残業すると晩御飯がコンビニ飯になります。

また、ストレスからお菓子をたくさん食べるようになります。

さらに自我を保つため、エナジードリンクや缶コーヒーを買い、毎日飲むようになります。

 

エナジードリンクを飲んでいたら、頭がよく働くような気がするのです。

「病は気から」を悪いように使用した例ですね。

 

残業が減って2・3ヵ月後、周りから「きれいになったね」と言われるようになりました。

私自身もきれいになったなと思いました。

 

休日に何もしたくなくなる +午前中に起きれない 

土日が休めるとは言え、平日残業をしまくると、土日にも弊害が出てきます。

午前中に起きれず、何故か、14時くらいに目が覚めます。

そして、起きても趣味や遊ぶ気になりません。

 

目が覚めても、体と頭が働かないため「布団から出たくない、何もしたくない」となります。

また、無駄なあがきなのですが、「来週もしんどいだろうから寝れるうちに寝たい、寝溜めしとこう」と思うようになるのです。

せめて月曜火曜くらいは、万全の状態で挑みたいと思うようになるのです。

(そんなことしても無駄なのにね)

 

で、ある日思います「私なんで生きているんだろう」と。

無意味に涙が出てきます。

この感情が進化すると、自殺に繋がるのかなと思います。

 

まとめ

残業は悪なのか

こんだけ書いておいてなんですが、私は残業は悪だとは思いません。

仕事をしている以上、やるべきことをやるべき期日にこなすべきです。

やらないといけないことがあり、その解決策が残業することが一番効率的である場合は、残業すべきだと思います。

 

ただ毎日3ヶ月も、日を跨ぐほど残業するのは、根本的に仕事の仕方がおかしいことを疑うべきです。

 

でも、上司がこの状況をヤバいと認識していない場合など、自分の意思ではどうにもならないこともあります。

 

自分の身は自分で守るしかない

私の場合は、幸い体も心も壊れませんでしたが、それでも落ち着いてから2・3ヶ月くらいはどこか、体の調子がおかしかったです。

 

壊れる前に対策を練らないと、困るのは自分です。

人生が狂ってからでは遅いです。

 

また、過酷な日々が続けば続くほど、正しい判断ができなくなってきます。

少しでも冷静な判断ができるときに「本当に、これでいいのか?」と疑問に思い、対処できるならしてください。

 

人って本当にもろいです、すぐに壊れます。

 

とわかっていても、対処できない人もいるから困りものです。

(私もその一人です) 

対処できる人は、すでに対処しているんですよね・・・。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。